NEW RELEASE

90年代スニーカーバイブル

双葉社スーパームック
90’s SNEAKER BIBLE
90年代スニーカーバイブル

1990年代に社会現象と言われたスニーカーブームを引き起こし、日本のストリートカルチャーに大きな影響を与えたナイキのハイテクスニーカー。現代のようにInstagramで発売情報がシェアされるような環境が整っていなかった当時、多くのスニーカーファンがお目当ての新作スニーカーが発売されるかどうかも分からないまま毎週のようにナイキの直営店には長い行列を作り、何も買えずに家路につく日々を繰り返していた。それは社会現象と呼ぶに相応しい出来事だったと言えるだろう。そうした過酷な争奪戦を繰り返し、やっと手に入れたハイテクスニーカーに思い入れが強くなるのも当然で、原体験が記憶に刻まれた90年代スニーカーの人気は今も衰えることは無いのだ。

それに対し90年代のスニーカーブームを知らない世代のスニーカーヘッズは、次々にラインナップされる90年代の復刻モデルに懐かしさを覚えることは無いだろう。Instagramの反応を見ると、彼らは90年代スニーカーを斬新なデザインを持つニュープロダクトとして楽しんでいる空気が伺える。それでも手にしたスニーカーを気に入り、そのルーツを知りたいと考える層も少なからず居るはずだ。本書は90年代スニーカーに懐かしさを覚える層と、新作スニーカーとして楽しんでいる層の双方に向け、約230種の90年代スニーカー画像で紹介し、発売当時のストーリーと、復刻モデルを中心とした現代のムーブメントを解説した1冊だ。

誌面で紹介するスニーカーを撮影するためInstagramで協力を求めたが、90年代に発売されたオリジナルを大切に保管するコレクターが少なくない事実に改めて驚いた。彼らがコレクションするスニーカーは経年劣化が進み、加水分解やエアバックの硬化が確認できる個体も多かった。中にはボックスに収まって辛うじて原型を保っている個体もあったのだが、撮影のためにはコレクターの自宅から撮影スタジオまで輸送する必要があり、輸送時の振動でダメージが進むリスクも懸念された。撮影の交渉に臨んだ際にも輸送時のリスクに対して改めて確認しているが、その殆どで“ダメージを気にせず撮影して良い”と言う趣旨の回答を得ている。実際に撮影スタジオに届いたスニーカーの中には、輸送時のダメージでミッドソールが崩れたと思わしき個体もあったが、それに対しても特にクレームは受けていない。こうした協力にはいくら感謝の言葉を並べても足りない程だ。もっともカメラマンは、原型を留めないスニーカーを撮影するのに相当苦労をしていたようだが。

コレクターの協力とカメラマンの奮闘の甲斐あって、『90年代スニーカーバイブル』は資料性の高い1冊に仕上がっている。現代のスニーカーショップに並ぶ復刻モデルのオリジナルに加え、現在までに復刻が実現していないモデルも撮影する事ができた。誌面ではハイテクスニーカーブームの盛り上がりを分かりやすく伝えるため、1990年から1996年にデザインされたスニーカーを中心に紹介している。1997年から1999年までにデザインされたモデルについては、今後オフィシャルのInstagramにて不定期連載企画として紹介する予定だ。

B5判フルカラー:144ページ

2020年4月25日発売

本体1,900円 + 税

SAMPLE

EDITOR’S PROFILE

HIROSHI SATO

原宿エリアのアパレルショップスタッフ経験を経て、神奈川県平塚市にてセレクトショップ“HAND CARRY”をオープン。約6年にわたりオーナー兼バイヤーとして活動すると共に、『Boon』や『Street Jack』などに資料提供を続け、1990年代後半のスニーカーブームの一端を担った。その後ライター業やPRプランナーなどとして活動する中でもスニーカーに対する情熱は失われず、2014年に創刊した『SNEAKER FANBOOK』のディレクターを担当。翌2015年からはディレクター兼ライターに就任し現代に至る。履けなくなったスニーカーは捨てる派のため、所有するスニーカーの数は決して多くは無いものの、AIR JORDAN 1を中心に3桁のコレクション数を常にキープ。スニーカー系ライターの中では、最も多くのスニーカーを自腹で購入したひとりと自負している。興味の対象となるスニーカーは、誰もが知る人気モデルに対する興味は当然として、さほど注目されていないスニーカーから、お気に入りの1足を探し出す行為に執念を燃やすのが特徴だ。

HIROSHI SATOの画像
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