Nさん(国立・文系)

大学の吹奏楽団でユーフォニアムに打ち込む。自称、好きなものには即行動!のナマケモノ。小説の編集に興味あり。

Kさん(私大・文系)

商学部。お笑いサークルに所属。
「計画性4パッション6」のマンガ大好き人間。

Wさん(私大・文系)

大学では探検サークルに入部。打ち込んだ結果、大学4年生を2回することに。
志望はコミック編集で、誰かの一歩踏み出す活力になる作品を届けることが目標。

Sさん(私大・文系)

大学では、『源氏物語』をひたすら読む生活をしている。
コミック編集志望。古典の面白さをもっと多くの人に伝えられるような作品を作りたい!

就活を振り返って、どうでしたか?

恥ずかしながら3回生の2月(本選考期)から就活を始めました。12月末まで部活に打ち込み、1〜2月は学期末レポートに追われていたこともあり、非常に遅いスタートになりました。エントリーシートは2月から4月にかけて30社ほど提出しましたが、就活終盤には周囲が内定を持っている中で、自分だけが持っていない状況に強い焦りと不安を感じていました。早期選考をしてこなかった以上、周りよりもエントリーシートを多く出すべきだったと後悔しました。5月以降にはエントリーできる企業はかなり限られてしまっていたので、後悔した頃には遅かったです……。結果的に内定は2社で、7月初頭で就活を終えました。

「不安で、モヤモヤする時間が長かった」というのが正直な感想です。

3年生の春ごろには自分の就活の方向性は定めていましたが、なにをすればいいのか確証がないまま秋も終わり、気がついたら就活シーズンを迎えてしまいました。

エントリーは1月から開始して、たくさんのお祈りメールを浴びながら最終的に7月まで就活を続けました。はじめのうちは、志望している出版業界に集中してエントリーをしていたのですが、4月を過ぎ内定を持っていない現状から不安に襲われ、名前を聞いたことがある会社へ手当たり次第エントリーしたりもしました。

最終的に内定は双葉社を含めて3社。うちひとつは食品メーカーという形に落ち着きました。

就活は、精神をずっとボコボコにされる持久走みたいな感じでした。私は、就活を2回しました。最初の就活は、一度目の4年生の5月から始めました。そうです、あり得ないほど遅いスタートです。サークル活動で探検ばかりして過ごし、5月に急に自分の行く末が心配になったという経緯です。そしてエントリーが間に合った出版社に応募するも、あえなく撃沈……

しかし、この経験のおかげで、自分が本気で出版社で働きたいと気づき、次年度に再挑戦をしました。そして2度目の就活は9月位から始め(皆さんでいうと3年生か修士1年の9月頃)、インターンを受け、ウェブテスト対策をし、筆記対策で三題噺なんか書いて、毎日10時間くらいそうして過ごしました。

そして本選考では、約20社に応募しました。お祈りメールでダメージを受けつつも、7月ごろ双葉社と他1社から内々定を頂きました。

編集者になりたいという夢は、幼い頃から抱いていたものだったのですが、いざ就職活動が始まるとなるとなぜか不安でした。でも結局それ以外考えられず腹をくくってESを初めて出したのが大学3年の2月です。

そこから出版社を12社ほど受け、色々落ちながらも、最終的に7月に双葉社を含めた2社から内定を頂きました。たった5か月のことですが、最中は選考結果に一喜一憂したり、早々と就活を終わらせて遊ぶ友人を羨ましく思ったり、「自分とは?人生とは?」という答えのない問いに悩んだりした、非常に濃い期間でした。

自分の中でどんな基準がありましたか?

業界・企業選びで最も大切にしていたのは、「仕事内容に心からワクワクできるかどうか」でした。もともと本が好きで、自分の人生を振り返ってみても、進路選択や日常の小さな決断まで、常に「好き」という感覚を基準にしてきました。就職活動においてもその姿勢は変わらず、出版業界を第一志望としました。中でも、自分が本気で語れる作品を世に送り出している企業かどうかを判断軸にしていました。一方で、関西に住んでおり出版業界は東京に集中しているため、地元を離れることへの不安も抱えていました。その理由から、地元の鉄道業界や文具業界にも視野を広げながら、自分にとって納得できる選択肢を探していました。

「たくさんのおもしろいを届けたい」「多くの人に出会って多様な価値観を知りたい」そしてなにより「大好きなマンガに関わる仕事がしたい」という想いで、いま振り返るとだいぶ無茶苦茶だなと思いますが、出版業界だけをみていました。

結果として双葉社に内定をもらえたのでよかったですが、カレンダーをめくるたび「好きというパッションで進んできたが、絞りすぎた選択をしたのではないか」と感じることがあり、精神衛生上よくなかったです。

これから就活をする方へのアドバイスとしては、自分の経験と想いが重なる部分を譲れない軸にして、業界や会社を広くみてみるのがいいのかなと思います。

私は、ほぼ出版業界いっぽんでした。昔から漫画が大好きで、作品を世に送りだす側に回りたい、まだ見ぬ面白い作品が生まれる瞬間に立ち会いたい、その一心で就活をしていました。

ただ出版社だけ受けて全て落ち無職になるのは流石に親に申し訳が立たず、他の業界の会社も数社受けました。特に、インターンに行って社員の方が素敵だと思った企業に応募しました。双葉社の選考の時も感じましたが、社員の方が素敵と思える会社は、少なからず自分が人として大切にしている物が共通しているように感じ、親和性が高いと思います。加えて、入社したらこの人たちと働いてみたいと思えるのもモチベーションでした。

どうしても本に携われる仕事、それも一から生み出す工程に関われる仕事がしたかったため、就活では出版社しか受けていませんでした。ESは大変なものもありましたが、書いているうちに自分が絶対に受けたいと思える会社の軸がはっきりしてきました。採用ページに業務内容が具体的に書かれていて、働く姿を想像できる会社、また、私は古典推しではありますが、ジャンルを問わず本や漫画を読むタイプなので、扱うジャンルが幅広い会社ほど、自分の興味や強みをいかせる場が多いと感じ、より魅力的に映りました。あとはうまく言えないのですが、なんとなく好きな雰囲気の会社がありました。

双葉社のどこがよかったですか?

双葉社に惹かれた理由は、高野苺先生の『orange』という作品との出会いです。登場人物たちが大切な人を思いやる姿に強く心を打たれ、物語の内容だけでなく、装丁の細部にも強い印象を受けました。表から裏まで一枚絵でつながる表紙や、カバー下のイラスト、インクの色に至るまで徹底的にこだわって作られており、「本づくり」に真摯に向き合う姿勢が伝わってきました。本を「商品」としてではなく「作品」として世に送り出していると感じ、このような環境で仕事ができれば大きなやりがいがあると考えました。選考や内定後に社員の方々と接する中でも、その印象は変わらず、やりたいことを形にするために努力することを尊重してもらえる環境であると感じています。

マンガや小説、雑誌など双葉社の出版物をみてもらうとよりわかりやすいのですが、どんな感情の揺らし方であれ、おもしろかったらいいという「おもしろいに素直な会社」なのかなと感じたからです。

だからこそ、私自身がいろいろな発見をできるだろうし、読者の方にとって新鮮な価値観を提供することができるのではないかと思えました。

内定後は、社内の方や同期になるメンバーと話をしていると、驚くほどみんな穏やかで優しくて逆に恐怖を感じています(笑)。皆さんところどころ、エッジの効いた発言をされるので、「やはり言葉で商売するだけあってだてじゃない」と実感することがあり、それがとても楽しいです。

まず、就活前は双葉社が発行する作品に惹かれました。たとえば、『この世界の片隅に』『青に、ふれる。』という漫画は、何度も何度も読み返すほど大好きな作品です。二つとも描かれている世界や人が驚くほど前向きで優しいのです。その世界が作品に留まらず、読者の生活や現実社会にも良い影響をもたらしうる、そんなパワフルさがあります。私の漫画の好きな所は、まさにそういったポジティブな影響を人に与えてくれることです。自分もそんな作品を双葉社で創りたいと思いました。

就活中は、OG訪問、面接、そして内々定後の交流会を通して社員の方の人柄に惹かれました。たとえば、全員宛ではありますが選考中のメールがとにかく丁寧でした。就活中は、目まぐるしく色んな会社や大人から自分をジャッジされる日々です。その中で、一歩止まって私に向き合ってくれている感じがして心がほっこりしました。

『ルパン三世』が大好きなので、当然ESは出したのですが、本当に行きたいと思ったのは、筆記試験後の社員の方との質問会の時です。社員の皆さんが和気あいあいとお話されていて本当に雰囲気が良く、「ここで働きたい、いや、働く!」と気持ちが一気に固まりました。内定後もその印象に変わりはなく、たくさんお仕事のお話を聞かせてくださったり、美味しいご飯に連れて行ってくださったり、家探しについてもアドバイスして下さったりなど、とても親身になっていただいています。

就活で大変だったことを教えてください。

就職活動そのものに慣れるまでの過程が最も大変でした。エントリーシートの作成からSPI・玉手箱、面接まで、すべてが初めての経験であり、不合格が続く中で自信を失いかけた時期もありました。もっと早くから経験を積んでおくべきだったと思います。時を戻すことはできないので、面接を受けるたびにその日か翌日に面接官からの質問と自分の返答とその後のやり取りを、できるだけ詳細に記録し、合格に不利に働いたであろうポイントはどう返答すればよかったかを考えるという大学受験の模試の復習のようなことをしていました。この記録は、次回以降の面接の前に見返してお守りのような存在にもなったので、やってよかったと思っています。

不合格通知を受けた後の気持ちの切り替え方です。特に、提出したエントリーシートの合否連絡もない状況で、受けた面接も全て落ちてしまった1からの立て直しは大変でした。

私は普段、不安の解消にはランニングや散歩をするのですが、「私はもう会社に入ることができないのではないか」という不安からくるモヤモヤが収まらなかったので「なぜモヤモヤしているのか」を文字におこし、「即座に解決できるもの」「その時が来るもの」「仕方がないもの」の3つにグループ分けをして、とにかく「仕方がないもの」以外に書かれた不安の種を解消することに努めました。

どんなに小さくても、一歩一歩進もうと動き続けたことがよかったと思います。

色々ありますが、1つが面接でした。私は軒並み一次面接で落ちてしまい、話す内容が悪いのか? それとも話し方か? 志望動機が浅いのか? など一人でずっと悩んでいました。

3月の下旬に、もう1人ではどうしようもないと思い至り、OB/OG訪問を始めました。遅い時期でしたが、やって良かったです。ご協力いただいた方に、本当に感謝しています。異なる会社5人位の方を訪問し、共通点を見つけました。それは、「試験官を楽しませ、自分が面白い人だと思ってもらおうとするマインド」と「本への熱意」です。そして、みなさん、その伝え方の戦略を持っていました。これらは、入社して作家さんや本屋さんなど本を創る時に関わる方に一緒に働きたいと思ってもらえる「熱意・人としての魅力がある」こと、そして本を売る際に「作品の面白さを世に伝えられる」ことの証明なのかもしれない、と思いました。ただ、思ったところで実践できるかは別です。お話を伺った後は、いつも「自分にできるか……?」と震えていました。

一方で、出版就活にこれ・この人という正解はないとも気づきました。というのも、皆さんのお人柄が十人十色だったからです。そこで自分なりの色を出すことも大切だと思いました。その後は、探検サークルの変わったエピソードを中心に話し、そしてどうしても伝えたい真面目なこと・漫画への熱意は自分の言葉になるまで何十回も練習をしました。最終的には、考え過ぎず自分らしく楽しく会話するのを心がけ挑みました。

「古典の面白さを多くの人に届けたい」という目標を掲げて就職活動を進めましたが、最後まで実際この企画面白いのか?どう伝えればいいか?など、自分の軸となるものに対して不安がありました。これ以外に何が興味あるの?と聞かれた時にうまく答えられなかったこともあります。こればっかりは自分の中で抱え込んでもしょうがなかったので、家族、友人、大学のキャリアセンターの方など、ありとあらゆる古典に興味がない人に協力してもらって、どう伝えれば面白がってもらえるか?を研究しました。その後「面白い」と言っていただくことが増え、嬉しかったです。古典以外の興味のある分野は、いったんノートに好きなものを全部書き出してまとめたら思ったよりあったし、自分ってこういうのが好きなんだなと再発見もできたのでお勧めです。

就活前の自分に声をかけるなら?

就職活動中は、どうしても自分一人で抱え込んでしまいがちですが、頑張りすぎてつらくなったときは、ぜひ誰かに相談してほしいと思います。特に、同じ立場の同期だけでなく、就活を経験し終えた先輩に話してみることをおすすめします。同期と自分の状況を比べてしまうときもあると思うので、就活のステージを終えた先輩になら言いやすいこともきっとあると思います。これは同期か先輩かにかかわらずですが、他人から見た自分について聞いておくのは就活においてかなり参考になります。他者目線の自分の強みや魅力は、自分では気づきにくい貴重なヒントになることが多いです。出版業界に限っていうなら、自分が今まで読んできた本について徹底的に分析することと、読んでこなかったジャンルの本を読んでみることを勧めたいです。

誤解を恐れずに言うと「なるようになるから、大丈夫」その一言に尽きます。 この場合、なるようにしかならないから諦めろという意味ではありません。どんなカタチであれ、なるようにはなるから自分が1ミリでも興味がある世界へ踏み込もうとする想いを、諦める必要なんてないという意味です。

就活に苦戦しだすと、なにをしても「私はどうせ落ちるし」などの負の感情に潰され、頑張ろうとすることすら馬鹿らしくなることもあると思います。ですが、そんなことは受けてみないと分からないし、負の感情でパフォーマンスを下げるのはもったいないです。

だからこそ「なるようになるし、大丈夫か」と一息つきながら、トライして欲しいです。

選考に落ちてつらいときは、こう伝えたいです。「あなたを採らないなんて、その企業は見る目ない!」これは実際に自分が、友人から言われて心強かった言葉です。当時は不採用つづきで、色んな内定者エッセイを読んでは、内定者との差を感じ、努力しても自分はダメだと悲観していました。でもこの言葉ですこし気が楽になったのです。 そして、もう本当につらすぎる時は、就活にかこつけて好きなことをしましょう。美味しいものを食べたり、友達と話したり、旅行に行ったり、息抜きも大切です。大丈夫です。そんなつらい顔をしたあなたを止める非道な人は、きっといません。実際に私も5月に突然、探検しに遠出しました。

そして元気が出たら、もう一回がんばれるかもしれません。「自分はこんなに頑張った!それでもダメなら見る目がない!」そう思えた先には道が開けています。それが、回り道でも、クネクネしていても、疲れたら休んでも、大丈夫です。 これから就活をされる方にも皆さんが納得いく道が開けるようにと心より応援しています。

ESや面接に落ちまくって、周囲から「出版は無理だから諦めなさい」ともう耳にタコができるほど言われました(笑)

そういう時は「なんかいけるかも」という謎の自信がとても役に立ちます。最初は自信なんてなくてもあるフリしとけばいいです。もちろん過度な自信は危険だし、努力の方向性を間違えたら、その都度修正する必要はあると思います。でも、自分の好きややりたいことを信じて、目標に向かって適切に頑張っていたら、どこかのタイミングで、例えばESや面接で結果が出てくると思います。その時にはもう「なんかいけるかも」という謎の自信なんかではなくて「絶対夢をつかみ取ってやる!」という強い決意と自信にかわっているはずです!これから就活をされる皆さんのこと、心から応援しています!