第三コミック出版部

(2013年入社)

経歴

2013年入社。コミックス・雑誌の営業部に配属。
2017年に第二コミック出版部に配属され、異世界系を中心に、web発のノベル・コミックスを編集。 2020年に、モンスター文庫・Mノベルス編集長に就任。
2022年 第二コミック出版部編集長に就任。
2023年に月刊アクション編集部(現在の第三コミック出版部)に配属。

――第三コミック出版部の仕事について教えてください

 『漫画アクション』という雑誌と『webアクション』というWeb媒体があり、オリジナルの青年・女性漫画や、文芸作品のコミカライズなど、幅広い作品を出版しています。
 編集者の仕事は多岐にわたります。作家さんとの打ち合わせはもちろん、単行本のデザインの検討から、宣伝担当と協力してどう作品を広めていくかまで、担当作品にまつわるあらゆる過程に携わります。ときには、書店の店頭に飾るPOPのデザインを自分で考えて発注することもあります! 

――ご自身が担当した作品について教えてください

 現在は雨穴先生原作の『変な絵』のコミカライズ版を担当しています。漫画を担当されている相羽紀行先生とは、「原作の魅力を最大限に引き出しつつ、漫画として最高に面白いものにする」という目標を共有し、日々連載に取り組んでいただいています。
 制作現場では、相羽先生から漫画ならではの演出案をいただいたり、雨穴先生からも設定変更を臨機応変にご提案いただいたりと、プロ同士のやり取りで作品がどんどん面白くなっていきます。 クリエイターの本気はすごいですよ……!
 私もその熱量に応えるべく、資料集めなどの細かなサポートから、セールス面でも営業・宣伝・原作編集部など、社内のあらゆる部署に協力してもらい、微力ながら作品を支えていきました。
 そして、読者投票で選ばれる「電子コミック大賞2024」の男性部門賞を受賞できた際は、先生方と一緒に手放しで大喜びしました。 

――作品づくりで心掛けていることはありますか?

 一番は、「作家さんの描きたいこと」と「読者目線」をどう繋げるか、という点です。
 もちろん、誰か一人に深く刺さる作品も素敵ですが、私はより多くの方に届いた方が、作家さんも出版社も、そして書店さんも、関係者みんながハッピーになれると考えています。 だからこそ、企画のスタート段階から「この設定を好きになってくれる読者はどれだけいそうか」を常に意識しています!
 打ち合わせでは、自分の読者としての直感を大事にしつつ、売上や属性データなどの客観的な視点も混ぜて意見をお伝えするようにしています。ただ、私の意見と合わなかったら「どんどん捨ててください」というスタンスです。やっぱり、作品を描くのは作家さんですし、作家さん自身の「これが描きたい」という熱量こそが一番のパワーになります。その作家さんの意向を尊重しながら、作品の面白さを最大化して世の中に送り出せるよう、粘り強くサポートしていきたいなと心掛けています! 

――仕事をする上で大変なことと、必要とされる能力はなんですか?

 大変なのは、この仕事には「正解」も「終わり」もないこと。そして必要とされるのは、どこまでも学び続ける「学習能力」だと思います!
 月並みですが、漫画に絶対の正解はありません。どうすればもっと面白くなるかを作家さんと一緒に考え始めると、二人で迷宮入りしてしまうことも多々あります。過去のいろんな作品を引っ張り出したり、いっそ案を捨ててみたり……試行錯誤の連続です。
 漫画の世界は本当に懐が深くて、ジャンルも作家さんも千差万別。だからこそ、「もっとこうできたかもしれない」という思いが尽きません。終わりのない世界だからこそ、次のために失敗を糧にして、日々新しいことを吸収し、それを楽しめる人がこの仕事には向いている気がします。 

――コミック編集者とは、どんな人たちでどんな生活をしているのでしょうか?

 本当に千差万別なので一言でいうのは難しいですが、あえて挙げるなら熱中と客観視、どちらもできる人でしょうか。
 エンタメでも趣味でも、まずは自分自身が「これが好き!」「これが面白い!」と全力で熱中できること。その上で、なぜ面白いのかを言語化したり、一歩引いて「読者はどう思うか」と冷静に距離を置いたりできる。そんなバランス感覚を持っている人が多い気がします。
 どんな生活をしているか。推し活や趣味をたのしみつつ、全体としては仕事に比重を置いている印象です。 仕事が好きな人が多いのだと思います!

――どんな学生時代を過ごしましたか?

 高校までは野球少年で、部活一筋の毎日でした。その反動からか、大学時代は一転してかなり自堕落な生活を送っていました笑
 ただ、フットワークだけは軽かったと思います。例えば、大学4年生の後期に受けた恩師の講義に影響を受けて、気づけば入社1週間前までメルボルンに短期留学していました。仕事で英語をバリバリ使うわけでもないのに……。ただ、たとえ短期であっても、旅行だけでは得難い経験ができましたし、今振り返っても「やってよかったこと」の五本の指に入る、大切な出来事です。 ちなみに、留学きっかけで作家さんとつながったこともあります!笑

――双葉社はどんな会社ですか?

 新規事業や別ジャンル作品の立ち上げに寛容なイメージです。  例えば、以前異世界系ライトノベルの編集部にいながら、『女性の死に方』という医療系ノンフィクションを担当していました。さらに言えばジャンルの垣根だけではなく、メディアを飛び越えた企画もあります。実は現在漫画編集部にいながら、アナログボードゲームの制作にも携わっています。2025年には「ふたばくゲームス」という専門のレーベルも立ち上がりました。可能性を感じられれば、枠にとらわれない様々なチャレンジができるところが嬉しいですね。 

――未来の新入社員に一言お願いします

 自分の経験が、話のタネや作品づくりに活かされることが多々あります。自分が好きで得意な領域はもちろん、たとえ失敗した話や苦い思い出すらネタになるのが、この業界のいいところだと思います。ぜひ色々なことを積極的に体験してみてください! 

  • 起床

  • 保育園の準備・送り

    3歳の息子と1歳の娘と朝ごはんから登園まで。バタバタしていますが、大切な時間です。

  • 出社

    夜のうちにもらっていたプロット等確認。

  • 作家さん打合せ①

    確認したものを電話で一つずつ確認。

  • 昼食

    デスクで漫画を読みながら食事をすることが多いです。たまにランチに出ます。

  • 社内会議

    編集部の方針等を月ごとに振り返る編集部会議と、営業・宣伝・ライツなどセールス部門と月のトレンドや実績等共有する定例会議などがあります。
    人数多めの会議は大体この時間が多いです。

  • ネームチェック

    ネーム(簡単な絵とセリフがはいったもの)を読んで、面白かった点、気になった点などを書き出します。

  • 作家さん打合せ②

    チェックしたネームを作家さんに戻します! 遠方の作家さんも多く基本電話です。

  • コミックス単行本作業

    表紙のイラストやデザイン、いわゆるパッケージの方向性を作家さん、デザイナーさん、編集部など各方面と相談して決めていきます。
    また、単行本化に際して改めてミスがないか本文のチェックも行います。

  • 入稿作業

    作家さんからいただいた連載原稿をチェックし、問題なければ印刷所にセリフの大きさやフォントを指定したものを送付します。後日、実際の連載版面になって出校されます。

  • 退社

  • 帰宅

  • 就寝