社員インタビュー

コンテンツ事業部
デジタルコミック編集部

滝田明音

【経歴】
2018年入社。コンテンツ事業部に配属。デジタルコミックの販促を担当しつつ、『そもそも恋は欲だらけ』などを立ち上げる。
2019年にデジタルコミック出版第一編集部が発足し、配属。デジタルコミックの販促担当を継続しながら、『それでも愛を誓いますか?』などを立ち上げる。

――デジタルコミック出版第一編集部の仕事について教えてください

 部署の名前の通り「デジタルコミックの編集」だけでなく、デジタルコミックの営業もしている、少し特殊な編集部です。
元々コンテンツ事業部から派生して生まれた編集部なので、デジタルコミックの営業については、基本的にコンテンツ事業部と同じ業務内容になっています。 (コンテンツ事業部の仕事についてはこちら)
 そこで各電子書店とやり取りをしたり、市場を追いかけたりする中で得たデジタルコミックならではのトレンドに特化し、作家さんと漫画づくりをしていくのが、デジタルコミック出版第一編集部としての仕事になります。

――ご自身の仕事について教えてください

 営業としてはまず、デジタルコミックの配信予定表を作るところから毎月仕事が始まります。その後は新刊にあわせたキャンペーンなどを担当の電子書店に提案し、書店との定例会を通して売上や動向を振り返り、また翌月に活かしていく……というのが基本的な流れになります。
 それと並行して、私は主に女性向けの電子オリジナル漫画連載をいくつか担当しています。基本的な編集業務は通常の漫画編集部と同じ流れですが、作品によっては電子書店と協業でつくっているものもあります。その場合は、ネームなどを書店にも都度確認してもらい、そこで頂いたご意見を織り交ぜながら漫画を作っていきます。

――仕事をする上で大変なことと、必要とされる能力は?

 読者、作家さん、電子書店、それぞれの立場を考えて作品づくりをする必要があるので、そこが大変なところかなと思います。例えば作家さんの作品を読む時に、この良さが読者にも伝わるのか、客観的な目線も忘れないように気を付けたり、電子書店からのご意見を作家さんに伝える時にも、意図がずれて伝わらないように具体的な案を提示したりしながら、わかりやすく伝えることを心がけています。
 なので、いろいろな意見に耳を澄まし、なるべく誤解のないように理解しよう・伝えようとする気持ちが必要なのかなと思います。また、明確な正解がある仕事ではないので、その中で自分はどのような立場で考え行動していくのかを決めることも大事だと思います。

――デジタル作品を担当するにあたって、意識していることはありますか?

 スマホの小さい画面の中で少しでも印象に残るように、タイトルやサムネイルには特に力を入れて作ります。他にも漫画広告に映えそうな見せ方を要所に盛り込むようにしたり、スマホでも読みやすいように文字はなるべく大きく・少なくしたりなど、意識するポイントはたくさんあります。
 電子は紙と比べてライトな読者の方にも見てもらいやすいので、わかりやすさなども大事にするようにしています。

――『それでも愛を誓いますか?』のようなヒットするテーマ見つけるために日ごろから心がけていることは?

 各電子書店のランキングをたくさん見ることです。その時々の読者の気分がわかりますし、書店によっても、売れる作品の傾向にそれぞれ特色があります。 デジタルコミック出版第一編集部には特定の雑誌やレーベルがなく、枠のない自由な環境なので、どの書店を使っている人に届けたい作品なのかを考えると、テーマが見つかりやすいです。

――学生時代の経験で、社会人生活において役立ったことはありますか?

 大学では哲学科に所属していて、様々なテーマで議論することが日常でした。多種多様な考えを持つ人がいる中で、自分と違う考えを理解しようとしたり、それに対する自分の考えを伝えようとしたり……。そんな4年間を通して、人と比べて自分の考えにはこういう特徴がある、などといった自分の方向性を知ることができ、様々な視点から物事を考えることができるようになった気がします。そうした経験が、読者、作家さん、電子書店、それぞれの考えを理解し伝えようとしたり、その上で自分はどうしていくのかを決めたりする時に、役立っていると思います。

――未来の新入社員に一言

 私は漫画編集を志望して双葉社に入りましたが、最初はデジタルコミックの営業をするコンテンツ事業部に配属されました。けれど、私の漫画編集をしたいという想いに協力して下さる方々に恵まれたおかげで、なんだかんだこの4年間、漫画編集のお仕事もさせて頂くことができました。
 双葉社はそのくらい自由で、部署をこえて協力し合える風通しの良い会社だと思います。何かしらのモチベーションを持っている人にとっては心地の良い環境なはずなので、就職活動では後悔のないように、格好つけずに、惜しみなくアピールしてもらえると良いと思います!

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