社員インタビュー

海外ライツ事業部

中薗桃子

【経歴】
2020年4月入社、ライツ事業部に配属。『クレヨンしんちゃん』の国内商品化を担当。
2021年12月、ライツ企画部に異動。著作物利用等、国内向け二次利用や、欧米地域の翻訳出版を担当。後に『クレヨンしんちゃん』の海外商品化も担当。
2022年12月、海外ライツ事業部発足に伴い異動。

――海外ライツ事業部の仕事について教えてください

 担当する業務は翻訳出版(欧米圏等)と海外商品化(台湾等)の主に2種類です。
 一つ目の海外翻訳出版では、海外出版社と契約し、その国の言葉で翻訳版を出していただいています。また、営業活動として欧州のブックフェアで商談を行っています。小説、漫画ジャンル問わず一つでも多くの作品をより多くの言語で展開できるよう日々奮闘中です。
 二つ目の海外商品化では、海外のメーカーが作るキャラクター商品を日々監修しています。監修と言うと分かりにくいのですが、簡単に言えばどのようにキャラクターが使われているのかチェックする仕事ですね。クレヨンしんちゃんは日本以外のアジア圏でも大人気です!
 部全体としては、新規海外ビジネスやアジア圏翻訳出版等を部員で手分けして行い、海外事業をより発展できるよう邁進しています。

――印象に残っている仕事は?

 昨年秋にトルコのイズミールという都市で漫画『orange』の作者・高野苺先生のサイン会が行われ、同行させていただきました。『orange』はトルコの現地出版社からコミックス全巻と小説版全巻のトルコ語版が刊行されています。
 実際にサイン会で現地読者の方々にお会いし、書店に翻訳版作品が並んでいる様子を見させていただくなど、一担当者として心から感動しました。このように普段遠くて見えないからこそ、作品が届いている瞬間を目の当たりにした時の感動はひとしおです。

――海外の関係者とやり取りをする際に心がけていることは?

 翻訳出版用に 作品をお勧めする際、その国の宗教や情勢を考え選定することが多いです。例えば漫画作品だと、肌露出が激しいものは出版しづらい国などもあるので、そういった作品をお勧めしても空振りになってしまいます。
 あとは長期休暇のタイミングも日本とは異なるので、その点も考慮して業務連絡を行っています。

――語学が堪能でないと難しい仕事ですか?

 語学能力は必須ではないですが、あった方が便利だと考えます。代理店の方々に支えられ、語学をカバーしていただくケースもありますし、現地出版社担当者が日本語堪能という場合もあります。ですが、英語や他の言語で現地担当者と自分の言葉で会話できれば、商談でより早く的確に先方のニーズを知れますし、それに直接応えることができます。ですので、あって損はないです。

――どんな学生時代を過ごしましたか?

 大学祭の実行委員でフリーペーパーや掲示物の作成等を行っていました。伝えることや届けることの楽しさを実感しながら活動していました。また、イギリスに一年弱留学し、現地での日本のコンテンツの人気に触れました。遥か遠い国でも人気があることに驚きつつ、翻訳されている作品や情報が限られ、余白があることにもどかしさを覚えた日々でした。同時に日本のコンテンツにはまだまだチャンスがあると一学生ながら確信しました。

――双葉社はどんな会社ですか?

 沢山人数がいる会社ではないので、情報共有が比較的早く小回りが効きやすいところが特徴でしょうか…。だからこそ対応しやすい案件もありますし、そこが長所だと思います。

――未来の新入社員に一言

 私は地方就活で東京の大学生との差を感じ焦ることばかりでした。ですが焦っている暇など捨て、自分がやりたいことは何か、会社が求めていることは何か、を考え続けることが大事だったのかなと今では思います。立ち止まらず進み続けてください。

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