社員インタビュー

第一コミック出版部

川島みなみ

【経歴】
第一コミック出版部に配属。『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。(ノベルス)』を担当する。
2020年に『ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される(ノベルス)』を刊行する。
2021年に『ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される(コミックス)』を立ち上げる。

――第一コミック出版部の仕事について教えてください

 WEB発の女性向け作品の書籍化やコミカライズを担当している部署です。
 作品は、弊社の漫画アプリ「マンガがうがう」に掲載されているような異世界系が主ですが、原作付きのオトナ女性向け少女漫画の編集なども行っています。
 仕事の流れとしては、自分が面白いと思った作品を見つけ出すところから始まり、書籍化の打診、書籍化するにあたって内容などの打ち合わせをし、改稿と相談を重ね、WEB掲載されていた作品を商業作品として世に送り出します。
 コミカライズの場合は、既にある原作を漫画として面白く魅せるためにはどうしたら良いかをプロット・ネーム・下絵と各工程で漫画家さんと相談しながら、原作の世界観を作り上げていきます。

――ご自身が主体で関わった作品について教えてください

 今までたくさんの作品に関わらせていただきましたが、どの作品も思い入れが深いです。
 現在ヒットしている『ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される』もその一つで、ノベルス・コミカライズともに担当しているのですが、この作品はWEB掲載時から多くの読者さんに愛されている作品でした。そのため、WEB掲載時の世界観を壊さずに、どのようにしたら書籍化を期待して待ってくれている読者さんに喜んでもらえるか、作家さんと一緒に相談しながら作り上げてきました。
 コミカライズでは、原作の世界観を漫画として表現するために、漫画家さんと一緒に何度も原作を読み込み、各キャラクターの行動の意図や展開をどのように魅せるかなど、何度も話し合いました。漫画家さんのそのような尽力もあって、原作の書籍化だけでは届けきれなかった多くの読者さんにこの作品を読んでもらうことができていると思います。

――作品作りで心掛けていることは?

 「自分が面白いと思うかどうか」です。
 編集者は作品の最初の読者で、その作品の一番のファンです。そして自分の大好きなその作品を、一番最初に世の中の人にオススメできる人間です。
 自分が面白いと思っている作品だからこそ、世の読者さんに自信をもってオススメできるのだと思います。逆に自分が面白いと思えないときは、面白いと思えない原因を探し、その原因を解決するために作家さんや漫画家さんとお互いが納得できるまで相談します。

――今、どういう作品が売れていますか?

 女性向けの異世界系のキーワードでいえば、「悪役令嬢」や「聖女」、「もふもふ」が読者さんに好まれていると思います。乙女ゲームの悪役令嬢に転生した主人公が困難を乗り越え、イケメンな攻略対象やその世界のみんなから愛される物語は王道になりましたね。私も大好きです(笑)。もふもふな動物がでてくる作品も人気が高いと思います!

――仕事をするうえで大変なことと、必要とされる能力は?

 この仕事の大変なことでもあり、面白いところでもあるのですが、コミュニケーション能力は重要だと思います。
 コミュニケーション能力といっても、話し上手や盛り上げ上手であることが重要なわけではなく、質問の意図を正しく理解して答えられる力や、相手に自分の考えを認識の齟齬なく伝えられる力、わからないことに対して質問できる力、などが必要とされていると思います。

――女性も働きやすい会社ですか?

 とても働きやすいと思います。昨年、子供が生まれたのですが、フレックスタイムやテレワーク、妊娠休暇などの制度が利用できたので、妊娠中も安心して働くことができました。また、福利厚生がかなり手厚いので、出産時や産休中も不安なく過ごすことができました。
 復帰した現在は、子供と一緒にいられる時間をしっかりと取りたいという要望を汲み取ってもらい、フレックスタイムとテレワークの制度を利用して、働く時間帯をある程度自由に調整させてもらっています。
 双葉社でなら、仕事と育児、どちらも諦めることなく人生設計することができると思います!

――未来の新入社員に一言

 私は新卒の時、編集とは全く関係のない仕事についたのですが、編集者として働いている今、無駄な経験はひとつもなかったと断言できます。今まで経験したことも、これから経験するどんなことも無駄なことはひとつもありません。双葉社で働きたい!というアツい想いをもっていれば大丈夫だと思います。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています!

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