社員インタビュー

JOUR編集部

小山 温

【経歴】
2019年入社。JOUR編集部に配属。
『隣の芝くんは見せてくれない』『キラキラしても、しなくても』などを担当。

――JOUR編集部の仕事について教えてください

 女性向け月刊マンガ誌「JOUR」に掲載される作品の制作、JOURレーベルの電子オリジナル作品の制作が主な仕事です。ネームのチェックや取材などの作品づくりにまつわることはもちろん、コミックスの制作や販促物の監修、社内外と作家さんとの窓口として各種連絡にも対応します。

――ご自身の仕事について教えてください

 「JOUR」で連載している作品をいくつか担当しているほか、「webアクション」の作品や電子オリジナル作品も担当しています。どの媒体も新しい作品を常に求めているので、気になった作家さんへのお声がけも業務のうちのひとつかもしれません。

――作品作りで心掛けていることは?

 コンセプトイメージを明確にもつことです。作家さんによって、強みや得意な作風は違います。「女の子の表情に魅力があるから、とにかく食べてるシーンをエロく!」「この作家さんはベタなものを描くのが上手だから、昔の韓国ドラマのような展開を意識して」など指針を持てると、作品作りがわりあいスムーズに進む傾向にあります。編集長がよく「第1話を立ち上げるときには、その作品がコミックスになった際に1巻の帯でなんと謳うかを考える」と言っていますが、帯で謳う=作品の強みやウケるポイントがわかっている、ということなので、私も1話目を作るときはいつも「帯でなんて謳う?」「つまりこの作品の強みは? コンセプトは?」と考えます。

――仕事をするうえで大変なことと、必要とされる能力は?

 原稿アップが遅い作家さんの締め切り前は大変でした。友人と遊ぶ休日の合間、「ごめん、電話かけてきていい?」と断りを入れて、作家さんにネーム進捗伺いの電話を入れたことが何度あったか…(笑)
 でも必ずエッジの効いた面白い作品を作り上げてくれるので、原稿を受け取ったら抱えていた不満や文句も霧散してしまいます(笑)
 必要とされる能力は、どこかの新書のタイトルのようで気まずいですが、「聞く力」だと思います。ネームを読んだ時に自分が違和感をもった箇所については、打ち合わせ時に作家さんがどういう意図でそのような展開・セリフ・演出にしたのかを聞くようにしています。もちろん事前に修正案は考えておくのですが、作家さんからお話を聞いた上で、その修正案は作家さんの狙っていたものを上手く表出できるのか改めて吟味し、もし別の意図があるようであれば、自分が抱いた違和感を伝えて、どうすればそれが解消されるのかを一緒に考えます。
 また、たわいない雑談が作品や別仕事に繋がることも多くあるので、作家さんとのお喋りも打ち合わせの一部です。

――学生時代に抱いていた編集者のイメージとギャップはありましたか?

 思っていたほど過酷な環境ではなかったです。連日終電…のような生活をイメージしていましたが、フレックス制やテレワーク制度が導入されたこともあり、9~10時くらいから仕事を始めて、ラッシュが過ぎた良きタイミングで会社に向かい、早い時は18~19時頃に退勤しています。個人裁量の大きい編集部だからということもありますが、わりと柔軟に休みが取れることもあり、かなり働きやすいです。

――どんな学生時代を過ごしましたか?

 最寄り駅という概念がない、家族の車がなければどこにも行けないド田舎で高校までを過ごしてきた分、大学進学で上京してからは「東京ってサイコー!」と思いながら過ごしてきましたし、今もそうです。学生時代は、好きな俳優のエキストラ現場にひたすら参加したり、アイドルのフリーペーパーを作るサークルで活動したり、高校のころから好きだったオーディションイベントのスタッフになったりしました。決して外交的な性格ではないですが、「東京ってサイコー!」のバイタリティと体力はありました。自分のミーハーな一面を知り、好きになれた大学時代だったと思います。

――双葉社はどんな会社ですか?

 友人と話していると「そんなに出勤時間が柔軟なの!?」「年末年始の休みが多いね!?」と羨ましがられることが多いので良い会社なんだと思います。

――未来の新入社員に一言

 中学生のころに思った「編集者って漫画を読むのが仕事でいいな」という思いは今も変わりません。仕事よりも休みのほうがずっと大好きなのが本音ですが、仕事が嫌だなと思ったことは一度もありません。それって稀有なことかもしれません。大学時代は就職活動ヤダヤダ会社員なんてできるはずないヤダヤダヤダと駄々をこねていましたが、この会社に入ったらなんだか意外とやっていけたので、同じくヤダヤダと現状思っている方はぜひ一緒に働いてみましょう。

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