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    この歳でヒモ?
   

 

この歳でヒモ?

霧原一輝

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長年勤めていた会社を50歳でリストラ同然に辞めた岩木孝太郎。はなむけの花束は貰ったものの、慰労会も見送りもなしで、ひとりで会社を出るという、あまりにも寂しい退職だった。三年前に妻と別れ、息子も自立して、独り暮らしの孝太郎は、家に帰っても待つ人はいない。そんな孝太郎を唯一ねぎらってくれるのはキャバ嬢の美咲だった。
美咲は家に帰りたくないという孝太郎を部屋に泊め、その夜ふたりは結ばれる。そのままずるずると彼女の部屋に居続けることになった孝太郎。お客への営業に忙しい美咲の代わりに食事を作ったり掃除をしたり。申し訳なさから彼女につくす孝太郎に、お金は出すからずっと一緒にいてと美咲は言う。まるでヒモになった気分で過ごす孝太郎だが、そんな幸せな日々は長くはつづかなかった……。
美咲との破局をきっかけにヒモの道に目覚め、プロのヒモを目指すことを決意した孝太郎。ナースやキャリアウーマン、女社長と次々に相手を替え、ヒモ生活を送ることになるのだが……。ヒモの道は一日にして成らず。迷える中年男の、明日はどっちだ! 著者真骨頂の回春官能。(日刊ゲンダイ連動・毎週木曜日更新)