イギリスで130万部、全世界で300万部を突破したベストセラー、待望の邦訳。
第二次世界大戦下のアウシュヴィッツで、生き延びるため同胞に鑑識番号を刺青し名前を奪う役目を引き受けたユダヤ人の男が、ある日、その列に並んでいた女性に恋をした――
「必ず生きて、この地獄を出よう」と心を決め、あまりに残酷な状況下で自らもあらゆる非人間性に直面しながら、その中でささやかな人間らしさと尊厳を守り抜くために重ねた苦闘と愛と信念の物語。
実在の「タトゥー係」本人がこの世を去る間際に残した証言を小説化した本作は瞬く間に全世界的なヒットとなり、2019年8月現在、51の国・地域で刊行。 2020年には映像化も決定している。