『ジャッジメント』の著者、待望の最新作! 罪人が祈るとき 自殺を決意した少年と、
息子を自殺で喪くした父親―。同じ空を見上げたとき、ふたりはなにを祈るのだろうか。

あらすじ

主人公の少年が住む町では、三年連続で同じ日に自殺者が出たため「十一月六日の呪い」と噂されていた。

学校でいじめに遭っている少年は、この日に相手を殺して自分も死ぬつもりでいた。

そんなある日、公園で出会ったピエロが、殺害を手伝ってくれるという—

罪人が祈るとき

罪人(つみびと)が祈るとき

小林由香

双葉社

定価:1600円+税

判型:四六判上製

ISBN:978-4-575-24082-5

発売日:2018年3月24日

書店員さんから絶賛の声、多数!

暗いテーマにも関わらずラストは明るく照らす、感動なくしては読み終われない深い物語でした。
もし自分がこの立場になったらどのような行動をするか考えさせられました。
ハラハラドキドキ一気読みの傑作!

大杉書店 市川駅前本店

鈴木康之

泣きました、ほんと 声だしながら泣きました。
読了後、目はまっかだし体力を果てしなく消耗していたらしく、しばらく惚けていました…
最後が、あの最後の一文が、忘れられません。

ジュンク堂書店 郡山店

犀川香緒里

『ジャッジメント』で、私たち読者に、人が人を裁くという事を深く問いかけた著者が、更に凄惨に、残酷に、心に突き刺さるテーマで投げかけます。
ラストシーンは涙なくしては読めませんでした。

丸善 名古屋本店

竹腰香里

現代社会への警鐘であり、生きる事への力をもらえる作品。
大人はもちろん、学生にも是非おすすめしたい、いや、しなければいけない作品だと思いました。

ブックランドフレンズ

西村友紀

恐ろしい作品でした。それでいて、主人公二人の想いは純粋で、心を揺さぶられます。
共感できる部分も多く、読んでいてつらいのですが、それでもページをめくる手を止められませんでした。
読者に問題を投げかける、作者の強い想いを感じる1冊です。

紀伊國屋書店 久留米店

立石直之

第33回小説推理新人賞受賞 大型新人が世に問う、衝撃のデビュー作!! ジャッジメント 小林 由香 大切な人が殺された時あなたは『復讐法』を選びますか?

大切な人を殺された者は言う。
「犯罪者に復讐してやりたい」と。

凶悪な事件が起きると人々は言う。
「被害者と同じ目にあわせてやりたい」と。

犯罪が増加する一方の日本で、新しい法律が生まれた。

それが『復讐法』だ。

『復讐法』は、犯罪者から受けた被害内容と同じことを、被害者、または

それに準ずる者が、合法的に刑罰として執行できるものである。

『復讐法』は、犯罪者から受けた被害内容と同じことを、被害者、またはそれに準ずる者が、合法的に刑罰として執行できるものである。

ジャッジメント

ジャッジメント

小林由香

双葉社

定価:1400円+税

判型:四六判

ISBN:978-4-575-23970-6

発売日:2016年6月23日

第一章 サイレン

16歳の天野朝陽は、堀池剣也を主犯格とする19歳の4人の少年に拉致監禁され、激しい暴行を受けた後、4日目の早朝に殺害された。

受刑者

堀池 剣也(19)

執行者

天野 義明:被害者の父

第二章 ボーダー

吉岡エレナは、深夜2時、同じ家に暮らす祖母の吉岡民子の頸部を、 刃渡り20センチの牛刀で切りつけて致命傷を負わせ、その後も執拗に胸部を刺し、殺害した。

受刑者

吉岡エレナ(14)

執行者

吉岡京子:被害者の娘であり、エレナの母

第三章 アンカー

櫛木矢磨斗は、大通りで奇声をあげながらサバイバルナイフを振り回し、次々に通行人を襲った。この事件で3人が死亡、5人が重軽傷を負った。

受刑者

櫛木矢磨斗(27)

執行者①

川崎景子:死亡した専業主婦の一人娘

執行者②

久保田航平:死亡した医学部生の兄

執行者③

遠藤武:死亡した女性教師の婚約者

第四章 フェイク

10歳の前田アキラは、かつて病院だった建物の屋上から突き落とされて死亡した。殺害したのは有名な霊能力者・神宮寺薪絵だった。

受刑者

神宮寺薪絵(67)

執行者

前田佐和子:被害者の母

第五章 ジャッジメント

森下麻希子と内縁の夫の本田は、麻希子の娘である5歳のミクを虐待の末、餓死させた。

受刑者①

森下麻希子(31)

受刑者②

本田隆男(32)

執行者

森下隼人(10):被害者の兄であり、麻希子の息子

この法律は果たして
被害者と
その家族を救えるのだろうか!?

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担当者からのコメント

応募原稿を読んだ時から、自分が担当したい!と強く思いました。一目惚れに近い感覚です。
小林さんには『どうしてもこれを伝えたい、この作品を書き上げたい!』という強い意思があって、ゲラの直しに行き詰まり、 プロットそのものを変えたほうが良いのでは、と言っても決して諦めませんでした。

とても穏やかで優しい性格なのに、戻ってくるゲラを見ると、そこから気迫が立ち上がってきて怯むほど。 まさに原稿と格闘する人です。すごい新人に出会ってしまいました。

(双葉社 文芸出版部 平野 優佳)

表題作の「ジャッジメント」を読んだ時の衝撃が忘れられません。
フィクションなのに、こんな現実あるはずないのに、
自分がもし最愛の人を殺されたらどうするのかしばらく真剣に考えました。
こんなに作品の世界から抜けられなかったのは、初めてでした。
皆様にも私と同じ余韻を、ぜひ味わっていただきたいです。

(双葉社 第二営業部 富岡 佳子)

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